2016年1月15日(金)~17日(日)
 820製作所
 河のはじまりを探す旅
 ヘンリック・イプセン

 『幽 霊』

 上演台本・演出
  波田野 淳紘
 出演
  荒井 るり子
  印田 彩希子
  加藤 好昭
  今井 勝法
(theater 045 syndicate)
  千葉 恵佑(ひるくらいむノ快車)


【公演日時】
 1月15日(金)19:30
 1月16日(土)14:00/19:00
 1月17日(日)13:00/17:00

 (全5回公演。受付・開場は開演の30分前です)

【料金】
 予約:2,300円 
 当日:2,500円 
 学生:1,000円(要学生証・要予約)

【予約】(とても小さい会場です。ご予約をおすすめします)
●携帯メールからご予約をされる場合は、メール拒否設定などを解除し、RAFTからのメールが受信できるよう設定してください。
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【予約に関して】
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・全席自由席です。開演時間を過ぎてご入場の場合、ご予約されていても、お席にご案内できない場合があります。余裕をもってお越しください。

●会場 RAFT(中野区中野1-4-4 1F)
    アクセス→map
●企画 820製作所
●共催 820製作所+NPO法人らふと


◇河のはじまりを探す旅
 
 ギリシャ悲劇が誕生して以来、ヨーロッパ演劇はその様式を発展させつづけ、ギリシャ悲劇~シェイクスピア等の「純古典劇」、イプセン・チェーホフ等の「近代劇」、ベケット・ピンター等の「不条理劇」の三つのスタイルを生みだしました。
 わたしたちは、演劇の豊かな力を再検討し、現在のわたしたちの表現に還元するために、演劇のそれら三つの様相に触れる「河のはじまりを探す旅」を開始しようと思います。
 この度はまず、近代劇の創始者であるヘンリック・イプセンの『幽霊』を取りあげます。
 「近代劇」が平凡な日常のなかで特殊な「内面」を抱えて生きるわたしたち自身を発見した演劇表現であるとするならば、その創始者であるイプセンは、全体性や前近代の闇から人間の「個人」の光をそっと/力強く灯した最初の一人、といえます。
 “幽霊”――因習や古色蒼然とした価値観、葬り去ったはずの過去が首をもたげ、いかに生者を縛り抑え込むか。その葛藤を描いたこの戯曲を通し、近代以前のものがどっと襲来しているように思えるこの社会の内で、わたしたちが現在対峙しているものの輪郭を浮かびあがらせることができたら、と考えています。


◇イプセンについて
 
 ヘンリック・イプセン(1828年~1906年)
 ノルウェーの劇作家、詩人。人間の複雑な内面に光をあてた劇作を手がけ、近代演劇の父と呼ばれる。代表作に『人形の家』、『野鴨』、『ヘッダ・ガーブレル』、『民衆の敵』など。
 『幽霊』の発表時(1881年)、大多数の批評家や劇場は、この作品が当時の神聖な価値観を侵すものであるとして嫌悪・排斥した。イプセンは出版元への手紙にこう書きつけた。「この作品に唾を吐きかけたくそったれども、あいつら、いつか未来の文学史から脳天かち割られるぜ――おれの本は未来を含んでいるんだ」(意訳)。


◇820製作所

820製作所(はにわせいさくしょ)は2004年に旗揚げし、東京圏を活動の拠点として演劇の公演を重ねてきました。「本当はそこにあるおとぎ話」をキャッチフレーズとして、生活と人、人と世界の関係のなかに潜みこむ詩を、わたしたちの背後に作動するものがたりを、作品化することを試みています。
http://820-haniwa.com/