この場所をはじめるとき、コンパクトで長方形の空間を眺めていたら、それが漂流していくイメージが頭に浮かび「RAFT(=いかだ)」という名称を思いつきました。2006年からはじめたこのRAFTも13年近く経過し、現在まで様々な方々に作品上演をしていただいています。それらの作品を観ながら思うことは、作品やそれに関わる方々がRAFTにとって(というよりこの社会にとって)、ある方向を指し示し、現在地を意識させてくれるコンパスのような存在だということです。そして、その作品に触れた人々がその手にもつオールで目的の場所へ漕ぎ出す、そのような関係が生まれる場としてRAFTが存在できれば嬉しいなあと思っています。ご来場お待ちしております。(RAFT来住真太)