RP29号:特集 ICiT(Independent Choreographers in Tokyo)

ダンスからさまざまな感覚、思考を受け取る

ダンスというと、何を思い浮かべますか?クラシックバレエ?ヒップホップ?それとも盆踊り?
ダンスは日常に溢れています。ただ、ダンスを劇場などに観に行くという人はそう多くはないのではないかと思います。
RAFTでは、コンテンポラリーダンスの企画を多くおこなっています。
コンテンポラリーダンスとは、どういうダンスを指すのか難しいところですが、ここでは、ちょっと大雑把ですが、
バレエやモダンダンス、ヒップホップなどのカテゴリーに収まらないダンス(身体)表現のことをまとめてそのように呼びたいと思います。
コンテンポラリーダンスの表現は多様です。鍛錬された身体の動きから美しい景色、情感豊かな物語をみせるもの、
映像など様々なメディアを使ったもの、身体の存在・空間の有り様を問いかけるコンセプチュアルなもの、
即興的に動きを紡ぎその場の空気をつくっていく表現など……作家によってその表現は千差万別です。
しかし、ただ一点共通していることがあります。それは、全て「身体」を基点にしているということです。
身体は、人間にとっての基本です。生きているあいだ誰しもどこにも置いてはいけない(逃れられない)ものです。
ダンス作家はその身体感覚をフルに活用し、ときには身体を客観的に捉えながら、観る側の感覚、身体性に訴える作品をつくり上げます。
観客は、それらの表現から、さまざま情感、物語、思考を受け取ることができます。
そんな身体表現を生み出すダンス作家たちがネットワークをつくり、創作、発表の場を確保していこうと立ち上げられたのが、
ICiT(Independent Choreo-graphers in Tokyo)というグループです。
ICiTは「独自に表現活動をしているダンスアーティストの集まり」ということで、RAFTを拠点に活動を展開しています。
今号のRPは、ICiTの特集です。(インタビュー・文章 来住真太)

 
 

ICiTを立ち上げた
理由



勇気を持って
赤裸々になること

言葉でなく、
ダンスで問いかけたい


コンテンポラリーダンスは、
どのダンスよりも密接に
現実社会を映し出すアート
 
■ICiT単独公演シリーズ1-2-3 2012年11月23日(金)〜25日(日)
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