インタビューを終えて

花上さん、栩秋さん、大倉さんのインタビューを通じて感じたことは、舞踏という日本で生まれた身体表現が、何か固定化されたものではなく、今現在も時代と呼応しながら引き継がれている表現だということです。そして、お三方それぞれの表現は全く違ったものでありながら、観るものの価値観を問うような姿勢は共通しているように思えました。いまから50年ほど前、身体表現の最前衛として現れた舞踏。舞踏家がその存在そのもので既存の価値を問い直していったように、花上さん、栩秋さん、大倉さんの「仕事」も個人の生活、感覚に影響を与えていくものだと感じました。

インタビュー、写真=来住真太(RAFT)

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